CPIとは?
CPIは消費者物価指数の略称で、英語ではConsumer Price Indexといいます。
総務省統計局が毎月発表している指標で、全国の世帯が購入するモノやサービスの価格の平均的な変動を測定するものです。
具体的には、食料、衣料、住居、光熱費、家具・家事用品、交通費、通信費、教養娯楽費など、約500種類の品目・サービスの価格を調査し、その価格変動を指数で表したものになります。
指数は、ある時点を基準としたもので、例えば「100」であれば基準時点と比べて価格が変動していないことを、「105」であれば5%上昇していることを示します。
CPIは、主に以下の目的で利用されています。
- 物価の変動を把握し、インフレ率を分析する
- 賃金や年金の改定などの経済政策の判断材料とする
- 家計の収支状況を把握する
- 経済全体のパフォーマンスを評価する
CPIは、日本だけでなく、多くの国で算出されており、国際的な比較にも利用されています。
CPIの種類
CPIには、いくつかの種類があります。
- 全国CPI:全国の世帯を対象としたCPI
- 地域別CPI:都道府県ごとに算出されたCPI
- コアCPI:食料とエネルギーを除いたCPI。変動の激しい項目を除くことで、より基盤的な物価の動向を把握する
- 季節調整CPI:季節的な変動の影響を除いたCPI
これらのCPIは、総務省統計局のホームページから閲覧することができます。
CPIと生活
CPIは、私たちの生活に密接に関わっています。
例えば、賃金や年金は、CPIに基づいて改定されることが多く、CPIの上昇率が高ければ、賃金や年金も引き上げられる可能性が高くなります。
また、CPIは、家計の収支状況を把握する指標としても利用できます。
CPIの上昇率が高ければ、家計の支出も増加することが予想されます。
このように、CPIは、私たちの生活に関わる様々な経済活動に影響を与えている重要な指標なのです。
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