雇用統計とは
雇用統計とは、米国労働省労働統計局(BLS)が毎月発表する、米国の労働市場の状況を把握するための指標です。
非農業部門雇用者数、失業率、平均時給などが主要な指標として注目されています。
これらの指標は、米国の景気動向を判断する上で重要な役割を果たしており、金融市場にも大きな影響を与えます。
雇用統計には、以下の項目が含まれています。
- 非農業部門雇用者数:農業部門を除くすべての産業で働く就業者の数です。これは、米国の経済全体の雇用状況を最もよく表す指標とされています。
- 失業率:労働力人口のうち、失業者(仕事を探しているが、現在仕事をしていない人)の割合です。
- 平均時給:非農業部門のすべての就業者の平均的な時給です。これは、賃金の伸び率を把握するための指標として重要です。
- 労働参加率:16歳以上の労働力人口のうち、実際に働いている人または働きたいと思っている人の割合です。
- 平均労働時間:1週間当たりの平均的な労働時間です。
雇用統計の発表スケジュール
雇用統計は、毎月第1金曜日(第2金曜日の場合もある)に発表されます。
発表時刻は米東部時間午前8時30分( 日本時間 翌日1時30分 )です。
雇用統計の見方
雇用統計は、前月比の増減で判断されます。
非農業部門雇用者数と失業率は、前月より増加している場合は景気が拡大していると判断されます。
逆に、減少している場合は景気が悪化していると判断されます。
平均時給 は前月より上昇している場合 は賃金上昇圧力が高まっていると判断されます。
雇用統計は、米国の景気動向を判断する上で重要な指標の一つですが、単独で景気を判断することはできません。
他の経済指標と併せて考慮する必要があります。
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